西千葉・学生コロナ支援『もってけ市』紹介と参加への思い

日記
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田口塾の西口です。

皆さん、西千葉で活動している学生支援のボランティア「食材もってけ市」(以下、もってけ市)をご存知でしょうか?(^^)

私は9月から参加し続けているので、この活動について紹介した後で、これまで感じたことや、これからについて個人的に考えていることを書いてみたいと思います。

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「もってけ市」とは?

まずは、もってけ市の活動についてご紹介します。

概要

もってけ市は、学生に食料品や日用品を無償提供するボランティア活動です。

学生というのは、大学生・短大生・専門学生を主に指していますが、高校生以下でも無条件に断ることはしていません。

この活動は「もってけ市実行委員会」という独立した組織が運営していて、管理者兼任の方など大人が数人と、地域の学生が所属しています。

提供する食料品や日用品は、寄付していただいた物、もしくは寄付金で運営側が買った物です。SNSを中心に広く呼びかけて、ニュースzeroをはじめとするいくつかのメディアでも取り上げていただいたおかげで、いろんなところから寄付や支援をいただいています。

食料品はお米、麺、レトルト食品、お菓子、野菜や果物、今の時期だとお餅や鍋の素などなど多様です。日用品も様々ですが、トイレットペーパー、ソープ類、化粧水や乳液、洗剤、生理用品など、消耗品が多いです。

人気・不人気もあるので、Amazonの欲しい物リストにまとめて、人気な物がより寄付されやすくなるようになっています。

また、学生が遅く来場しても物資が選べるように、個数制限を設けています。例えばレトルト食品から2つまで、お菓子は1つまでといったように、当日用意できた物と量を見て、制限があっても幅広く持って帰ってもらえるように各種で個数を設定します。

それと、来るのが遅くなってしまいそうだけど欲しい物があるという学生には、お取り置きも行っています。

活動背景

この活動は、コロナ禍で学生の貧困が深刻になってきたことを背景に始まりました。

2020年6月30日が第1回目で、月2回のペースで開催してきて、12月16日で11回目を迎えました。

学生が今抱えている悩みの多くは、以下のようなものです(もってけ市に来た学生のアンケート回答を参考にしています)。

  • 経済面:バイト先が見つからない、シフトに入れない、実家の経済状況が悪化した等で仕送りが足りない、学校の授業はオンラインなのに学費は払わなければならない
  • 生活面:映像配信式の授業でいつでも受けられるため生活リズムが保てず昼夜逆転してしまう、お金がないと食料が足りない、食の偏り、運動不足
  • 学業面:オンライン授業で取り組みづらい、先生や他の学生に頼りづらい、家で一人では勉強のモチベーションを保つのが難しい
  • 精神面:学校の友達ができず孤独を感じる、就活など将来への不安、サークルや部活が思うようにできず不満

こうした学生の悩みの中で、主に経済面の悩みを解消するための取り組みの一つとして、もってけ市が始まったというわけです。

ただ、もってけ市では来てくれた学生さんとボランティアスタッフがおしゃべりをしたり、話す中で同じ大学や学部だと判明して友達になれたりしているので、精神面も少し支えられていると思います。

ちなみに、こうした食料提供支援は西千葉以外に、印西市や愛媛県(だったっけな、、?)など他の場所でも行われ始めているようです。

無償提供以外の活動

先に出てきた学生の「友達ができない」という悩みの解消のために、もってけ市番外編として『友達つくろう会』が開催されました。

大学・短大・専門学校の1年生を対象に、お菓子を囲んでおしゃべりしようというものです。
運営側のボランティアを含めて11人が集まりました。会場として田口塾をお貸ししたのですが、部屋のキャパ的にもちょうど良かったのではないかなと思います。

こういう「居場所づくり」的な活動に協力できて、私自身とても嬉しかったです。

また、もってけ市が開催される前後のミーティングで、改善点を話し合い、対策を考えたり今後の方針を決定したりしています。

例えば、来場した学生の行列ができてしまって1時間以上お待たせしてしまった時には、対策として整理券アプリを導入しました。

毎回来てくれて私がよく話す学生さんも、「毎回来てるとちょっとずつ改善されてるのがわかります!」と言ってくれました。

この他にも、チラシをポスティングして宣伝活動をしたり、物資を仕分けしたり、細々とした準備もたくさんあります(いつもやってくださっている皆様、改めてありがとうございます)。

それから今後はこの活動を起点に、行政などもっと大きな社会の仕組みに働きかけて、学生を救いたいという展望があります。
※国会でも食料提供支援によって集まった声が取り上げられ、学生の貧困が問題視されてきているようです(参考はこちら

学生の悩みを本質的に、根本的に解決することが必要だと考えていて、そのためにできる取り組みを実施していきたいというのが、もってけ市の想いです。

私が感じたこと

ここからは私の個人的な考えなので、もってけ市としての発言ではありません。

なぜもってけ市に参加しているのか

私がもってけ市に参加したきっかけは、このツイートを見たことです。

回を重ねるごとに増える「就活や実習が不安」のチェック欄、「ツイッターで同級生と知り合ったけどやっぱりSNS上の交流だけでは…」という新入生の言葉。。学生の置かれている状況を、本当に何とかしたいと感じています。

私は田口塾の人間として、人々の「居場所づくり」をしたいと思っていましたし、塾事業にとらわれず地域に根差した活動をしたいと思っていました。

そこでこの文章を見て、今居場所が必要な学生がいるんだな、と気付き、ぜひ活動に協力して一緒に学生たちの居場所を作れたらいいなと思ったのです。

居場所づくりとしてのもってけ市

実際に、先に出てきた『友達つくろう会』が田口塾で一度開催され、小さくはありますが一歩前進したかなと思います。

また、もってけ市に来てくれる学生さんたちと予想以上にコミュニケーションが取れて、複数回会った方々とは段々仲良くなれてきています。ボランティアの皆さんとも徐々に仲良くなってきて、新しくボランティアに参加してくれる方々が馴染んでいくのも見られたりします。

こうした様子から、食料品・日用品を単に提供するだけではなくて、この場に集まる皆の「居場所づくり」ができているのではないかと感じています。

私は以前から、本当に居場所を求める人たちを呼ぶには「人と関われる」以外の用事が必要だと考えているのですが、もってけ市はまさにそれです。
物資を手に入れるという用事のために来て、結果として人と会って話して、物理的にも精神的にも少し満たされて帰ることができる、そんな豊かな”市”だと思います。

今後もってけ市とどう関わりたいか

今後、もってけ市とどう関わって、自分自身がどう活動していきたいかについては、大きく2つ考えていることがあります。

1つ目に、もってけ市が引き続き人々の居場所になるようにしたいです。

そのためにまずは、来場してくれる学生の皆さんの満足度を高められるように、考えて行動していきたいと思っています。

また、『友達つくろう会』のように居場所づくりに直結するような企画がある時には、積極的に参加する方針です。

それから、もってけ市を運営している側の方々が気持ちよく活動できるように、報われたと思える瞬間が増えるように、毎回少しでも何かできたらと思います。

特に昨日のもってけ市は開催時間を長くしたのですが、すごく寒くて、スタッフも少なくて、日が暮れてくると本当に本当に寒かったです、、、。
支援する側の充実ももっと必要だなと強く感じました(これがきっかけで、この記事を書いています)。

私自身も疲弊しないように、仕事との両立やペースを考えながら参加していきたいです。

2つ目に、もってけ市が社会から必要とされる限り継続して活動できるように、できることをやっていきたいです。

私は国際系の大学を卒業していて、大学では国際協力や援助についても学びました。
そこで知ったことは、援助は始めるのは簡単で、続けるのは困難で、途中で辞めるのは始めるよりも罪になる可能性があるということです。

だから、援助を行う側も無理せず可能な範囲で、辞めずに継続することが大事だと思っています。継続することは、援助を受ける側が純粋に助かるだけでなく、「また次があるから」と希望を持つことにも繋がります。

もってけ市はボランティアや寄付で成り立っているので、それがなくなると終わってしまうという脆さもあります。

私に何ができるかまだはっきりとは見えていませんが、もってけ市が活動を継続するためにできることをやっていきたいです。

全員に感謝

以上、私が田口塾の人間として参加しているボランティア『もってけ市』についてでした。

最後に、運営の皆様、寄付してくださる皆様、来てくれる学生の皆様、会場を貸してくださる自然食じねんさんやHELLO GARDENさん、関係者の皆様全員へ、いつも本当にありがとうございます!

今後ともよろしくお願いします(^^)

コメント

  1. […] それに対して、最近参加させてもらっているボランティア「もってけ市」では、少しずつですが貢献できていて、私は合うと感じています。 […]