英検1級合格のための私の勉強法とスケジュール

受験
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ブログ更新久しぶりになってしまいました、田口塾の西口です。

つい先日、英検1級の一次試験を受けてきました!(2021年度第1回)

初めてだったし、試験を受けること自体とても久しぶりだったので緊張しましたが、良い経験になったと思います。

合否はまだわかりませんが、自己採点結果と併せて、私が実際に行った勉強法と本番までの勉強スケジュールをご紹介します!

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実際に取った点数

本番の点数と、それまでに過去問で取った点数を公開します。

英検の採点方式では厳密な自己採点ができない(難易度による複雑な調整が入るので)のですが、問題数で数えると以下のようになります。

本番の点数

試験本番で解いたものを自己採点した結果がこちらです。

リーディング:31/41 (正答率75.6%)

 語彙問題:18/25

 長文問題:13/16

リスニング:24/27 (正答率88.9%)

個人的にはリーディングの長文問題で3問も落としてしまったのが超情けないですが、トータルでは満足です!

合格点は7割前後と言われているので、これだけ見ればほぼ間違いなく合格でしょう。

ただ、一番得意なライティングで問題に出てきた単語の意味がわからず、推測で書いたら全然違ったので(笑)それがどう採点されるか次第で合否は決まると思います。まじ悔しい。。

過去問で取った点数

試験対策として過去問を解いた時の点数も含めると、このようになります。

毎回全て解いているわけではなくて、語彙パートだけだったりリスニングだけだったりの日もあるのですが、解いた部分とその点数を時系列順に並べてみました。

日付リーディング合計語彙問題長文問題リスニング合計
2020.12.242/25
2021.04.0626/41(63.4%)12/2514/1615/27(55.6%)
2021.05.1817/27(63.0%)
2021.05.2415/25
2021.5.29(前日)31/41(75.6%)15/2516/1623/27(85.2%)
2021.5.30(本番)31/41(75.6%)18/2513/1624/27(88.9%)

まず昨年末に、英検1級ってどんなだろう?と思って解いてみたのが始まりです。

最初の語彙問題で撃沈しました。25問中2問しか取れないんじゃ、他が満点でも絶対に受かりません(笑)

ただ本当に英検の最初の語彙問題は難しくて、それ用にしっかり対策しないといけないとわかりました。

その後1月から語彙強化対策(後述します)を始めて、4月に力試しと思い過去問をやってみたら、12問も取れるようになっていました!

少し希望は見えたものの、リスニング正答率55%という新たな問題が浮上。。

そこから、語彙強化に本腰を入れつつリスニングの解き方を理解して対策し(これも後述)、前日には合格点を出せるレベルまで到達することができました。

過去問これしか解いてないの?と言われるかもしれませんが、自分の課題が明確にわかっていたので、これだけでなんとか済ませることができたと思います。

語彙問題の対策方法とスケジュール

語彙問題の対策として行ったことは、

  1. 『でる順パス単 英検1級』の単語と熟語を覚える
  2. 週に一度、英語学習仲間とパス単テストを出し合って定着度確認

の2つです。それぞれ説明します。

パス単の単語と熟語を覚える

語彙問題で2問しか取れないとわかった年末、最初にしたことは「英検1級 対策」とか「英検1級 勉強法」とかで検索して、多くの人が推奨する勉強法を知ることでした。

すると、どうやら語彙力強化のためには『パス単』という単語帳1冊だけで十分だということがわかり、パス単の単語熟語を覚えることに徹しよう!という結論に至りました。

パス単には、単語2100個+熟語300個=合計2400個載っているのですが、それを実際どのくらいのペースで覚えていったかというのが、こちらになります。

ちなみに着手する前は、パス単の中で既に知っている単語は1割程度しかない状態でした。

時期何個目まで着手したか1日あたりの進んだ個数着手した範囲の定着度
1月~3月1~7007個90%以上
~4月~7702個80%程度
~5月21日~112016個80%程度
~5月29日(前日)~2400160個単語:95%以上
熟語:80%以上

1月から3月は、多少の波はあれどなんとか定着させつつ進めていましたが、4月に中だるみして全然進まず。

5月に入って復活し、最終週で半分以上を一気に詰め込みました。。笑

もちろんこんな予定ではなかったのですが(笑)、「最後まで諦めない」という名の無計画さにより、こんな不格好な進め方になってしまいました。

ただし最終週の詰め込みは、それまでの4ヶ月間で単語の覚え方を理解していたからこそ実現できたことですので、最初からこのスピードで覚えるのは無理だったでしょう。

まあでもこの1週間は、電車の中だけでなく歩きながらも単語帳を見たり、いつもより早起きして単語を覚える時間を作ったり、そうやって1分1秒も惜しまず、1個でも多く覚えてやる!という気概を持って生活できたことは良かったかなと思います。

それと注意していただきたいのが、「1日あたりの進んだ個数」というのは、その日初めて着手して新しく覚えた個数を意味しています。

単語の暗記をやる時は、前日・前々日・3日前に覚えた単語の復習&覚え直しもやるので、実際には1日にもっと多くの単語をインプットしていることになります(何度も覚え直さないと覚えられません)。

そうやって前日までにパス単1冊を終わらせ、当日に最終週の詰め込み分を再復習できたことも功を奏して、本番の語彙問題は25問中18問正解することができました。

英語学習仲間と定着度確認

同じく英検1級取得を目指す他塾の先生と、週に一度zoomでパス単定着度チェックを行いました。

やり方は単純で、片方が自分の覚えた範囲を申告し、もう片方がその中から口頭で英単語を出題します。意味を答えられればOKです。

それぞれ45題答えても30分~45分程度で終わります。

学習を進める上で仲間がいることは非常に心強いことです。本当に感謝しています。

自分が覚えていたと思っていても忘れていたりするので、それを自覚できますし、同じ目標に向けて頑張っている人と話すとモチベーションも上がります。

長文問題の対策

私は長文問題はそこまで対策しなくても大丈夫だと判断したので、ほとんどやりませんでした。

ただし、1段落につき1問出るとか、紛らわしい選択肢はなくて誤りの選択肢は明確に違うとか、そういう傾向だけは頭に入れておくようにしました。

あとは、長文中に難しい単語が出てくるので、パス単でカバーすることにしました。

リスニングの対策方法とスケジュール

リスニング対策として行ったことは、

  1. 解き方を研究する(=聞き取れる問題で得点する
  2. 音源の方たちの英語に耳を慣らす(=聞き取れる問題を増やす

の2つです。それぞれ説明します。

解き方を研究する

私が過去問を初めて解いてみた時の感想は、「話されている英語は聞き取れなくもないけど、正解を選ぶに至らない」というものでした。

よって、リスニング原稿を参考にしながらパートごとに自分なりの解き方を見出して、聞き取れた問題は確実に得点できるようにしました。

細かい戦略はもっとありますが、私なりの解き方を一例としてご紹介しておきます。

Part 1

選択肢に固有名詞があるかどうかささっと確認する(たまに固有名詞を未知の単語と勘違いしてしまうので)。

設問まで全て聴き終えてから選択肢を見ても間に合う。

Part 2

Part1同様、固有名詞確認。

原稿では2段落分の内容が読まれて、1段落につき1問ある。

1段落目の内容がもしわからなくても、2段落目はわかるかもしれないので、気を取り直して聴く。

Part 3

リーディングの余り時間とリスニング前の案内放送の間に、状況と設問に目を通し、重要そうなところに下線を引いておく。

問題直前の10秒間でそれを思い出しつつ、選択肢に目を通す。

聞きながら選択肢を消したり選んだりする。最後まで聞いてから選択肢を見始めると遅い。

Part 4

選択肢にさっと目を通し、話のキーワードになりそうなものを頭に入れる。

他の問題と違ってインタビュイーがちょっと感情を出しつつ話してくれるので(笑)、何についてポジティブで、何についてネガティブなのか、そのあたりの感情も察知しながら聴く。

音源の方たちの英語に耳を慣らす

過去問を復習した時に、音源を担当されている方たちの英語に耳を慣らしておけば、それまで聞き取れなかったものも聞き取れるようになると感じました。

英語は話者によって発音やアクセント、イントネーションが違うので、この俳優の英語は聞き取れるけどこの女優のは聞き取れない、とかがけっこうあるんですよね。

したがって、自分が解いた1級の過去問の音声を繰り返し聴くのに加えて、準1級や2級のリスニング問題も解いてみたりして(同じ方が音源を担当しているので)、耳を慣らしていきました。

特に試験前1週間は、音源を聴きながら通勤していました。

もちろん当日も聴きながら行ったので、本番では「聞き慣れた英語だな~♪」と思いながら解くことができました。

結果、4月頭には正答率55.6%だったところから、5月末の本番では88.9%にまで引き上げることができました。

ライティングの対策

ライティングは一番得意で、過去問でも書けないことがなかったので、長文問題同様、特に対策しませんでした。

しかし、本番の問題の単語の意味がわからなかった時は絶望しましたし、推測で書くことにしたのですが0点になる覚悟だったので、ちょっと雑に書きすぎてしまったかなと反省しています。

improveを2回使うんじゃなくてget betterにしてみるとか、becauseじゃなくて分詞構文を使ってみるとか、その程度の工夫ならもう少しできても良かったかなぁ。

結局は語彙力

以上が、初めて英検1級を受けた私の自己採点結果と、実際に行った勉強法・スケジュールでした。

改めて実感したことは、英語は結局は語彙力勝負だということです。

ある程度英語を読み慣れていて、聞き慣れることもできれば、あとはどれだけ語彙力があるかで勝負が決まります(今回は、ライティングも含めて…!)。

単語や熟語をひたすらに何度も覚えていく作業は、面白くはないかもしれませんが、

  • 覚えれば覚えるほど点数が上がる
  • 時間とエネルギーを注げば誰でも覚えられる
  • 覚えないと進歩はない

というのが語彙力強化ですので、これから英語力を上げていきたい方はぜひこのことを頭に叩き込んで頑張ってみてください!

田口塾では、語彙力強化のための授業や指導も行っています

田口塾の西口でした!