田口塾で講師をしています、西口です。
今回は、私が授業をする時に気をつけていることや、生徒が学びやすい授業をするためのポイントをいくつか書いていきたいと思います。
どんな科目でも共通するものなので、人に教える仕事をしている方々にご参考いただけたら嬉しいです。
前提
授業の前提が違うと話が変わってくると思うのでお伝えしておくと、田口塾の私の授業は
・過去問を解いてもらい、解説するスタイル
・生徒は最大5人
・教室でもオンラインでも生徒との対話重視
・1コマ2時間
となります。
生徒が間違った問題は、「何がわかれば解けたと思う?」と聞いてみる
過去問演習において大事なことは、次に同じような問題が出たら確実に解ける状態になることです。
その問題の解き方が理解できても、次に似た問題を解くためにどんな知識をつけておけばいいのかがわからないと、あまり意味がありません。
例えば英語の読解問題の場合は、
・この英単語の意味がわかったら解けた→単語をもっと覚えよう
・この文が読めれば解けた→精読できるようになろう
・選択肢の文言を見落としてしまった→本文だけじゃなく選択肢をよく見て解こう
など、次への対策が変わってくるはずです。
どこで間違えたかだけじゃなく、本人が問題を解けなかった時の原因まで突き止めてあげるようにしています。
授業でこのクセをつけておけば、生徒が自分で問題を解いた時にもそれができるようになっていくので、成長が速いですね。
問題それぞれの難易度を伝える
私はどんな授業でも、必ず各問題につき「正答率高そう」「これは難しい」「これができればよく読めた証拠だね」などのコメントをするようにしています。
それは、生徒が合格するためにその問題が絶対解けないとまずいのか、それとも間違っていてもあまり気にする必要がないのか、判断できるようにするためです。
問題の難易度を判断するのは、だいたいは自分の経験からできますが、赤本の解説やネットの情報を参考にするときもあります。
雑談・余談を1コマにつき1回以上する
私は2時間のうち、必ず1回以上は勉強に関係のない話を生徒とするようにしています。
例えば英語の長文を読んでいてYouTubeの話題が出てきたら、「そういえば〇〇くんはYouTubeとか見るの?」って聞いてみたりとかします。
生徒が1,2人のときは、生徒の個人的な話を聞きつつ自分の話もして、お互い自己開示できるようにしていきます。
生徒5人の時は、よく反応してくれる生徒にはたまに話しかけたりしますが、自分の自己開示や余談をすることが多いです。
現代文の授業は5人なのですが、文章で転職の話が出てきた時に、私が前職でやっていた転職支援の話を少ししてみたりしました。
けっこうみんな興味持って聞いてくれていました。
このように雑談や余談を挟んで互いに自己開示していくと、生徒にとっては、ただの先生ー生徒の関係ではなくて、自分のことを人として見てくれてるんだなって思えます。
例えば自分自身が飲食店に行った時に店員さんが世間話をしてくれたりしたら、一気に距離が縮まりませんか?
「お店の人」から「佐藤さんっていうお兄さん」に変わったりしますよね?
こんな風に生徒と先生の心の距離が縮めておくと、重要な時に頼ってくれるようになるし、生徒からのアラートを受け取りやすくなります。
日々の小さな雑談が、受験の重要な局面で大きな効果を発揮するのです。
あとは、単純に集中力を保たせるのにも有効ですね。
勉強の話ばかりだと飽きるので、刺激を入れる目的でも雑談をしています。
最後に
以上、3点ご紹介しました。
他にもいろいろあると思うのですが、結局のところはやっぱり「生徒と目標に向かって二人三脚できるか」が大事かなと思います。
私自身も日々精進しながら、田口塾での教育に向き合っていきたいです!