【具体的方法】大学の推薦入試で合格するための対策

受験
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田口塾の西口です。

今回は推薦入試について、既に受験校が決まっている生徒向けに、どんな対策をすればいいか具体的に書いていきたいと思います。

最近はAO、公募、総合型選抜などいろんな名前がありますが、面接・小論文・その他志望理由や自己PRに関わる試験などが入っている試験を受けるなら、参考になるかと思います。

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前提:片手間ではなくガチンコで挑もう

前提として、推薦入試をナメてかかると痛い目に遭います。
本気で挑んでも合格が難しい入試なのです。

学力試験じゃないから覚えるべき知識も少ないし、試験が近くなったら何回か先生に対策してもらおう…なんて思っていると、落ちちゃいます。

一般入試の勉強とのバランスを見ながらではありますが、推薦入試で受ける大学の志望度が高いなら、ガチンコで対策していかなければいけません。

対策する期間としては、出願書類を作り始めるところから数えると、小論文と面接の両方あるなら理想は4ヶ月欲しいなと思います。
小論文だけなら2〜3ヶ月、面接だけなら2ヶ月が目安だと思います。

※多少時期が迫っていても田口塾では対策できますが、かなり頑張ることになります

「最低点を下回らない」ではなく「他の受験生に絶対勝つ」という気持ちで、頑張りましょう。

ステップ1:自己分析を済ませる

どんな専門家でも言うと思いますが、推薦入試は自己分析が肝心です。

ただ、自己分析というと難しく聞こえますが、要は志望理由と自己アピールが語れる状態を目指せば大丈夫です。何をどこまでやれば自己分析ができたと言えるのか、これから説明していきます。

これがあってはじめて具体的な面接対策に入れますし、小論文の解答内容も間接的に関わってくる場合があります。よって、なによりもまず先に自己分析を済ませることをおすすめします。

志望理由を固める

ほとんどの大学で、志望理由を出願時に書かせて提出させると思います。提出する志望理由は、面接など他の試験にも直結してきますので非常に非常に重要です。よくよく考えて練りましょう。

志望理由の書き方についてはこちらの記事を参照いただければと思いますが、書類は一度自分で書いたら先生など専門家に添削してもらい、修正して、また添削してもらい、修正して、というのを何度か繰り返す必要があります。

多くの生徒は3回くらいは修正を重ねて完成度を高めるものです。

また、添削を受けながら「ここはなぜこう思ったの?」「この経験ってこの考えとどう繋がってるの?」など、問いかけをしてもらい、専門家の力を借りながら自己分析を深めていくのがベストです(私が指導するときは必ず対話しながら進めています)。

この出願書類を書く過程で、
・大学卒業後にどうなりたいか
・そうなりたいと思ったきっかけと理由
・そうなるために大学で何を学びたいか
の3点が「自分の本音でもあり、大学が求める内容でもある」と納得できるレベルがゴールです。

逆に1つでも納得できないなら、何度でも考え直します。自分の本音じゃなかったり妥協していたりすると、後々響いてきますので気をつけましょう。

自己アピールができるようになる

志望理由の他にも、「高校生活で頑張ったこと」を書かせる場合や、「自己推薦書」として志望理由以外のアピールも書かせる場合があると思います。

これも非常に重要ですので、志望理由と同じく何度も添削を受けながら見直しましょう。

これを書く過程で、アピール内容によりますが
・アピールできる経験
・なぜそれを始めたのか
・どれだけ頑張ったか
・どれだけ成果が出たか
・それがどれだけ難しいことだったか
・なぜそれを頑張れたのか

などを語れるようになる状態を目指すと良いと思います。

ステップ2:各試験の対策

自己分析ができたら、各試験の対策に入ります。

ここでは小論文、面接、事前課題(レポート等)、プレゼンテーションの4つを取り上げますが、大学によってはこれ以外でも様々あるかと思います。

ただ、どんな試験でも共通することは、自己分析と同じく「何度も繰り返しやる」のが大切だということです。何度も練習し、アドバイスをもらい、修正を重ねることが本当に大事です。回数を重ねて量をこなすことで、はじめて質が高まってきます。

小論文

まず、全く小論文を書いたことがない人は、基礎的な小論文の書き方を一旦覚えましょう。
原稿用紙の使い方と文章構成の仕方さえわかれば、最初は問題ありません。

これを覚えたら、とにかく過去問を解くのがおすすめです。

最初に2年前の過去問を1題解いて、
・どんな問題が出るか
・現時点でどのくらい書けるか
を把握します。

そうしたら次は、3年前以前の過去問をやっていきます。

もし問題がなければ似た問題を探すか専門家に作ってもらうのがいいですが(私はこの場合はいつも作っています)、最悪自分で作ってみてもいいかもしれません。

そして、受験直前に1年前の過去問をやります。

生徒のレベルによりますが、受験本番までに最低でも5題はやっておきたいところです。

過去問をやる上で一番大事なのは、書いたら必ず専門家に添削してもらい、修正して再度添削を受け、また添削があれば修正してという風に、専門家が「これなら合格できる」と言うまで修正を重ねることです。

添削と修正を重ねることで、徐々に評価される文章が書けるようになっていきます。

また、模範解答がある場合は必ず見ましょう。参考になる考え方・書き方や使える表現がたくさんあるはずなので、盗みます。模範解答がない場合は、専門家に作ってもらうのが理想です(私は作って生徒に渡しています)。

面接

面接も小論文と同じで、まずは基本動作や一般的な流れを覚えましょう。

そうしたら、想定される質問を挙げてその回答を考える、というのを繰り返します。

・大学志望動機
・大学卒業後にやりたいこと、目標
・それを目標に決めた理由
・高校生活で頑張ったこと
といったような特に重要な質問の回答は、脳内で覚えておくだけでなく、文章でも箇条書きでもいいので書きまとめておいたほうが良いです。

またこれ以外の細々した質問の回答も、できるだけ書いて整理することをおすすめします。

それから、事前に提出した志望理由書や課題があれば、その内容に関する質問も想定しておきましょう。

ある程度回答ができてきたら、今度は実践練習を積み重ねます。先生など専門家に面接官役をやってもらい、質問に答える練習を何度もやります。徐々に難易度を上げて、志望校の面接の傾向に合わせて練習していき、「さすがに面接慣れたわ」と思えるように仕上げていきましょう。

先に挙げた特に重要な質問については、本番聞かれた時に(もう100回練習したからさすがに言い慣れましたわww)というオーラを出しながら余裕で答えられるようにすべきですね。

あとは、練習の時は録音し、自分の回答を聴いてみることで、修正に役立てると良いです。

面接の対策をする上で大事な考え方としていつも生徒に言うのは、面接は本番のパフォーマンスが評価されるのではなく、事前準備をどれだけ頑張ったかが評価されるのだということです。これを肝に銘じて対策して行けば、その事前準備の手厚さがちゃんと面接官に伝わるものなのです。

事前課題(レポート等)

これは調べたり人の力を借りたりしながら作れるものなので、一切の妥協なく、どんな手を尽くしてでも完成度の高いものを作りましょう。

ただし、人任せにしすぎたり、自分が理解していないのに人から教わったからと言って書いてしまったりすると、面接などの他の試験で簡単にバレます。よって、自分の理解をちゃんと追いつかせて、自分の言葉にしてから書いていってください。

これもどの試験の対策とも共通して、専門家と一緒に何度も修正や見直しを重ねながら良いものに仕上げていくことが大事です。

プレゼンテーション、スピーチ系

試験本番に発表をする、プレゼンテーションやスピーチが課される場合もあります。

これも他の試験と同様ですが、事前課題のように専門家と一緒に完成度を極限まで上げて、面接のように何度も何度も練習して心も身体も慣れた状態にして、本番に挑みましょう。

いろんな人の前で実際に発表して感想やアドバイスをもらったり、動画や録音に収めて自分で見返したりして、練習を重ねます。

倍率の高いプレゼンテーション試験で合格できたかつての私の生徒は、私や学校の先生だけでなく、演劇部の友達に見てもらい、パフォーマンスの仕方や抑揚の付け方まで学んでいました。これは素晴らしい入念な対策です。

これも面接と同じで、どんなに緊張してしまっても、事前準備を万全にすることが大事です。その準備にどれだけ力を入れたかは面接官に伝わり、合格に直結します。

知識の補強

自己分析や各試験の対策と並行して必ずやっておきたいことが、知識の補強です。

つまり、
・受験する学部で学べること
・興味があると試験で伝える分野の知識や、それに関わるニュース
・将来の夢に直結する知識や、その職業についての知識
などを勉強することです。

例えば外交官を目指して国際政治学部を受験するなら、国際関係に関わるニュースは毎日チェックして、それについての自分の意見を書き留めておいたり、外交官についてネットで調べまくったりします。

手段は何でもいいと思いますが、大学の学問においては論文や本を参照するのが一般的なので、本は最低でも一冊は使うと良いと思います。

また、人に会って情報収集するのも良いです。先程の例なら、外交官として働いている人(いたらすごいけど)や将来なる予定の人、国際政治に詳しい立場の人を見つけて話を聴く機会を作ると、勉強になるだけではなくて、「わざわざ話を聴きに行きました」というエピソードが面接でウケます。

ただ重要なのは、そうした知識のインプットや情報収集を怠らずやっておくことです。これをやることで、小論文で十分な事前知識を持って問題に臨めたり、面接で答える内容に説得力が増したりします。

何より、「本当にこの人興味あるんだな」って大学側が判断して、熱意を買ってくれます。

先ほど例に挙げた生徒とは別の生徒で、同じく倍率の高い推薦入試に合格した生徒は、毎日の新聞で気になったニュースを切り抜いてスケッチブックに貼りつけ、そこに調べたことや自分の意見を書き込んでいました。
その知識が本番の小論文に直結しただけでなく、面接でも勉強方法について聞かれてそのブックのことを答えると、面接官からかなり深く質問してもらい、高評価を得ることができたようです。

最後に

以上が、推薦入試で合格するための具体的な方法でした。

まとめると、
自己分析
各試験の対策
知識の補強
の3つです。

実際にやってみると意外と大変ですが、やりきった人が合格するのが推薦入試です。

人の力を借りながら、試験当日の自分に感謝されるような万全な対策をしましょう!!

田口塾では、推薦入試の対策も行っています。受講されたい方、ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください(^^)