【模範解答例】2018年度小論文/順天堂大学スポーツ健康科学部公募推薦

小論文
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田口塾の西口です。

順天堂大学 スポーツ健康科学部の公募推薦の過去問を授業で扱いました。模範解答例を作成しましたので、掲載します。

小論文は対策材料を集めるのが大変だと思いますので、ぜひご活用下さい。

解説が必要な方、添削をご希望の方はぜひ田口塾へお問い合わせください。

設問

[課題文]

全文は掲載できませんが、庄内町の町長が給食廃止の方針を打ち出したことについての文章です。賛成派・反対派それぞれから意見が出てきて、結局廃止にはならなかったものの、有意義な議論が起こったのではないかとまとめられています。また、他の地区では給食の新しい形(バイキング制、給食orお弁当選択制など)も出てきたという話です。

[設問]

以下の指示にしたがって、あなたの考えを700字以上800字以内で書いてください。

まず、庄内町の町長が打ち出した給食廃止の方針が社会に投げかけた問題は何かを文章から読み取り、自分なりにまとめて書くこと。その上で、庄内町の町長が打ち出した給食廃止の方針が社会に投げかけた問題について、あなたの考えを述べること。

模範解答例

1パターン目(給食という観点に注目した場合)

 庄内町の町長が社会に投げかけた問題とは、給食が学校において本当に必要であるかという問題である。給食はもともとは食糧難だった時代に作られたシステムであり、そうした時代とは異なる現代にも継続するべきなのか、という問いであった。また、当たり前として捉えられてしまっている給食の必要性をもう一度見直すという、有意義な機会を人々に与えている。

 この問いに対し、現代でも給食は必要であると私は考える。給食は、ただ単に生徒に食事を提供するだけにとどまらず、教育の観点から重要な役割を果たしていると考えるからだ。

 例えば、給食は栄養士によって栄養バランスの取れた献立が緻密に設計されている。子どもたちはこうした食事をすることによって、バランスの取れた食事がどのようなものかを感覚的に学び取り、その重要性を理解する。また、保護者にとってもこうした献立は有用である。月次の献立表や使われている食材リストは、家庭での食事を考える上でも参考になるだろう。

 給食は現代に合っていないという議論については、私は以下のように考える。食糧難だった時代にはそもそも食事を十分に取ることが難しかったかもしれないが、現代では加工食品やファストフードの消費量が増加し、栄養バランスを「気にしない」人々が増えている。課題文中で取り上げられている給食廃止への反対意見でも、子どもたちが好きなものだけを食べるようになってしまうという懸念が挙がっていた。よって、今こそ栄養バランスの取れた給食を教育現場で大切にすることが必要なのではないか。健康的な食事を子どものうちから知っておくことで、その後の長期的な食生活は大きく変わってくる。このように、時代は変わったものの、別の形で給食という教育が機能しているのであれば、給食は存続すべきだと考えられる。

(750字)

2パターン目(当たり前を疑うという観点に注目した場合)

 庄和町の町長が打ち出した給食廃止の方針が社会に投げかけた問題とは、学校給食を当たり前と捉えて、その必要性の再検討を怠っていたことである。つまり、本質的に教育をより良くしていくためには給食は存続すべきなのか、他に税金をかけるべき優先事項はないのかと、疑問を投げかけることの重要性を示したのである。実際に、町長が給食廃止の方針を打ち出すと、給食の存続に関わる様々な議論や、新しい昼食のスタイルの導入などが行われ、それだけでも価値のある動きだったと言える。

 前提や当たり前を疑い、その意義について再検討することは、非常に重要であると私も考える。そうした問いかけを継続的に行っていくことで、既存のシステムに革新が起こり、時代やニーズに合ったシステム・社会になっていくと考えられるからである。

 例えば学校教育の現場であれば、部活動が例に挙げられる。部活動は、生徒の肉体的・文化的成長を促し、クラスメイト以外でも友好関係を築く場として活用されている。しかし、部活動に力を注ぎすぎてしまうことによって本来すべき勉強がおろそかになってしまったり、無報酬で顧問を担当しなければならない教員への負担が大きくなっていたりと、部活動を運営するデメリットもある。特に近年では教員の過労が社会問題になっており、その一因にもなる部活動のあり方は再考の余地があるはずだ。よって、部活動に取って代わるスポーツ活動や文化的活動の提案、部活動の顧問を務める教員に対しての金銭的報酬の導入など、部活動がこれまで生徒に与えてきた価値よりも有意義な教育を提供できるシステムにすべく、見直しを書けるべきであると私は考える。

 以上のように、従来のシステムを当たり前と捉えず、常にその意義について再検討することは重要である。こうした問題提起は、町長など組織のトップのみならず、誰もが継続的に行うことで、より時代に即した社会を形成することができる。

(799字)

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