【創作問題】小論文/順天堂大学スポーツ健康科学部公募推薦(第2弾)

小論文
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田口塾の西口です。

順天堂大学 スポーツ健康科学部の公募推薦を受ける受験生向けに、過去問の傾向に合わせた小論文の問題を作成しました。

小論文は対策材料を集めるのが大変だと思いますので、ぜひご活用下さい。

解説が必要な方、添削をご希望の方はぜひ田口塾へお問い合わせください。

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問題

下記の2つの図表(図表4,図表13)を参照し、次の設問に答えよ。

設問1

図表4から読み取れることを、60字以内で述べよ。

設問2

図表4、図表13の情報を踏まえると、過疎地域が抱える課題はどのようなものと考えられるか。また、その課題の解決に寄与できると考えられる取り組みを考え、記述しなさい。(800字以内)

模範解答

設問1

過疎地域において平成22年まで、65歳以上の人口割合は増加し続け、0~14歳の人口の割合は減少し続けた。

設問2

 図表13では、全国で見たときと比較して過疎地域では、人口1万人当たりの医師の数が大幅に少ないということが読み取れる。よって図表4の情報と合わせると、過疎地域で起こっているのは少子高齢化と医師不足である。さらに、高齢者ほど医療のサポートが必要になることを考慮すると、医療を求める人の数が多いにもかかわらず医師が少ないという事態が、過疎地域が抱える課題であると言える。

 この課題を解決するための取り組みの方針は、3つに大分できる。第一に、少子高齢化を食い止めるための取り組み。第二に、過疎地域にも医師を配置する取り組み。そして第三に、医療を必要とする高齢者を減らす取り組みである。はじめの2つに関しては、もちろんこの課題を根本的に解決するには不可欠であるが、より大規模で長期的な対策を必要とする。よって私は、地域規模でも取り組みを実行しやすい、3つ目のアプローチに焦点を当てたい。

 医療を必要とする高齢者を減らす取り組みは、少子高齢化した地域で医師が少なかったとしても、受けられる医療の不足により苦しむ人々を減らすことを目指す。例えば、地域住民が集まって簡単な体操(ラジオ体操など)をする機会を作ることは効果的だ。体を動かすことで肉体的にも健康になるだけでなく、人と会ったり話したりすることで精神的にも元気になり、脳も活性化される。また、バランスの良い食習慣を保つための食の供給を行うことも有効である。買い物に行ける範囲や場所が限られている高齢者の場合、食が偏る危険性がある。それを防ぐため、食に関わる企業や飲食店などが、高齢者に栄養バランスの整った食事や健康につながる食材を届ける取り組みが必要である。

 このように、人が集まって体を動かすことや、健康的な食を届けることなどを通して、高齢者ができるだけ医療に頼らない状態を作ることが、過疎地域の課題の解決に寄与する取り組みであると私は考える。

(795字)

より詳細な解説や、ご自身の書いた小論文の添削をご要望の方は、ぜひお気軽に田口塾へお問い合わせください。オンライン指導も可能です。

以上、田口塾の西口でした!

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