ニコール・キッドマン、コリン・ファース、マーク・ストロング出演の『リピーテッド』(英語名:Before I Go To Sleep)を見ました!
いつもみたいに感想を書いていきたいと思います。
※ネタバレ含みます
私の一番の感想としては、結局悪いのは誰だったのかな、ということです。
もちろん法的には裁けるけど、実際は?と。
犯人はマーク(偽のベン)だし、暴力はダメなんだけど、毎日毎日偽の夫として生きながらクリスティーンを守り続ける生活は、愛と呼ばねば何なのか。。
コリンは2010年『英国王のスピーチ』で国王役、2009年『シングルマン』で恋人を亡くしたゲイ役を務めていて、世間的には”重荷を背負いながら懸命に生きる人”みたいなイメージもあったんじゃないかと思います。
だからこそ、視聴者を驚かせるためだけじゃなく、犯人としての完全悪ではない側面を見せるためにも、重荷を背負ってクリスティーンを支える役がコリンだったのかなと思います。
主役のクリスティーンとしても、クリスティーンが事件の被害者だから「かわいそう」「ハッピーエンドを迎えられてよかった」と思わせられるけど、実際不倫をしていたわけだし、毎日記憶がなくなっても偽のベンや医師ナッシュに対してその日のうちに心を寄せたりしているのですよね。
「私は夫を裏切るような人間じゃない」
「どうしてそう言い切れるんだ」
みたいな会話があったと思いますが、実際は夫を裏切るような人間だったということが後々判明してくるので、あそこはスルーしちゃいけない大事なセリフだったんじゃないかなと思います。
ナッシュは結局助けてくれた風だけど、患者の旦那に秘密で無料診察して、毎日送り迎えして、クリスティーンに心が傾いてしまうなんて、本当に医師として助けようとしていたんだっけ?みたいなところがあります。
クレアも大切な友人のくせに、ベンとワンナイトラブしてしまっているし。
本物のベンも離婚して、離婚後も偽物のベンがクリスティーンをお世話していることすら気付かないレベルで放置していたんですよね。
ここまでくると、登場人物一人ひとりが何らかの悪を抱えてここまで来たんだろうなという感じがして、本当の意味での「犯人」っていったい誰だったんだっけ?と思ってしまいますね。
ミステリーからヒューマンドラマが染み出してるみたいなストーリーだなと思いました。
以上!
やっぱりコリン・ファースは最高。
コメント
[…] ニコール・キッドマン主演の『Before I Go To Sleep』も2014年なので、この時期はニコール・キッドマンと仕事をする頻度がすごく高かっただろうなと思いました笑 […]
[…] 実はブレイク役のディーンとコリンは、『リピーテッド』でちょこっと共演していたんですよね! […]
[…] シークレットサービスと同じ2014年の『リピーテッド』(Before I Go To Sleep)でも、コリンと並ぶ重要人物として共演。ニコール・キッドマンを介してやり合う2人は見応え抜群です。 […]