田口塾の西口です。
千葉大学教育学部では、二次試験に集団討論が課される学科があり、配点も小さくはありません。
しかし、集団討論をやったことがない、どう対策したらよいかわからないという受験生が多いのではないかと思います。
私は塾で2021年・2022年と集団討論対策の指導をさせていただいたので、対策方法として有効だと思ったことをここに記録しておきます。
今後受験される方はぜひご覧ください。
練習あるのみ!
まずは、集団討論の対策において最も大切なことをお伝えします。
何度も練習しよう
集団討論の対策では、場数を踏むことがとにかく重要です。
なぜなら、お題やメンバー、仕切る人などさまざまな要因によって、討論にはいろいろな展開があるからです。展開を想定できていて、そのときの立ち回り方がわかっているということが、集団討論における強さになるのです。
例えば、みんなが積極的過ぎて、置いていかれたら?逆に誰もしゃべらなくなったら?お題が理解できなかったら?すぐに話がまとまってしまったら?議論が脱線してしまったら?
場数を踏むと、こうしたいろんな展開にもうまく対処しながら、評価される振る舞いができるようになります。
また、討論の経験を積むにつれて、自分がどのような参加の仕方が得意なのかもわかってきます。
進行役が得意な人もいれば、意見を出すのが得意、整理するのが得意、新しい視点を見つけるのが得意、などなど、これも多様です。
同時に苦手な役割もわかってくるので、うまくいく確率の高い参加の仕方を選べるようになっていきます。
練習回数の目安ですが、2022年度の対策では計14回やって(1回の討論は10分間)、ちょうどよかったかなと思っています。
フィードバックを受け、修正しよう
練習をした際は、必ず毎回につきフィードバックを受けましょう。
集団討論に詳しい人や慣れている人にフィードバックをもらうことで、どの場面でどうすればより良い振る舞いになるのかがわかり、練習を重ねるごとに上手くなります。
次はこうしよう、次はこれを言ってみよう、といった試行錯誤が上達のカギになりますので、受けたフィードバックを大事に活用してください。
練習内容は?
次に、練習内容についてです。
過去に出されたお題で練習
まずは、過去に実際に出されたお題で練習しましょう。
これを通して、お題の傾向をつかみながら、周辺知識について勉強することができます。
過去のお題についてのデータは学校が持っていることがあるので、自分で調べてわからなければ学校の先生に聞いてみましょう。
類似するお題を設定して練習
実際のお題にも数に限りがあると思いますので、類似するお題を考えて設定し、それで練習してみましょう。
実は、2022年度の対策で設定したお題とほぼ同じお題が本番で出まして、受験した生徒からは「練習したやつが出ました!絶対高得点取れました!!」と報告をいただきました(^^)
このように、ちゃんとお題を予想すれば当たることもありますので、出題傾向を考え抜きましょう(千葉大園芸学部緑地環境学科の小論文でも予想が当たったので本当に嬉しいです)。
知識のインプット
討論の練習だけではなく、知識を蓄えておくことも不可欠です。
模範解答を考えよう
集団討論における理想は、お題が発表された時点で、討論などしなくても自分で答えがわかる状態です。自分で答えが出せれば、それに寄せて議論を誘導していけばいいので、的を得た発言ができます。
したがって、練習したお題については、模範解答を考えて作ってみましょう。これによって、まずは自分で答えを出す練習をします。
作る時には、インターネットや本で調べたり、人に聞いたりして、できるだけ完璧な解答を目指しましょう。この過程でも、いろんな情報や知識をインプットできると思います。
自分で解答が作れたら、また人に見てもらって添削を受け、模範解答を完成させます。
周辺知識や情報の収集・暗記
練習したお題や出題されそうなテーマについて、たくさん情報収集をして、討論で言えるくらいまで暗記しておきましょう。
知識や情報はあればあるほど役立ちますし、「この人、勉強してきたんだな」って採点官に伝わるような発言ができれば、それは高得点につながります。
集団討論を制して合格に近づこう!
集団討論はさほど差がつかないだろうと、油断している人もいるかもしれません。
しかし、僅差で不合格になる人もいるなかで、「集団討論をもう少し対策しておけば合格だったかもしれない」と後悔するのは、もったいないですよね。
集団討論は満点を取りに行くつもりで対策しておきましょう。損はないはずです。
集団討論などの千葉大対策をご要望の方は、ぜひお気軽に田口塾へお問い合わせください。オンライン指導も可能です。
以上、田口塾の西口でした!