田口塾の西口です。
大学入試で小論文試験を受ける方向けに、小論文の問題(基礎編)を作成しました。特定の大学や学部に合わせた内容ではありませんが、今回はリベラルアーツを実施している大学・学部を受ける方には特に参考になるかと思います。
小論文は対策材料を集めるのが大変だと思いますので、ぜひご活用下さい。
解説が必要な方、添削をご希望の方はぜひ田口塾へお問い合わせください。
問題
リベラルアーツ教育の必要性について、具体例を用いながら説明せよ。
またその際、リベラルアーツ教育の実施に対する自身の賛否も明確にすること。
(400字、40分間)
模範解答例
リベラルアーツ教育が必要とされているのは、現代の世界が抱える問題を解決できる人材を育てなければならないからである。グローバル化した今日、社会が抱える諸問題は地球規模の問題であり、人間の生存に関わる深刻なものとなっている。また、そうした問題の原因は複雑で、その解決方法も多様である。地球温暖化を例に挙げると、二酸化炭素、オゾン層、温室効果ガスなどの化学の知識によって、地球が温暖化する仕組みを解明することができる。一方で、地球温暖化防止のために世界各国が協力体制を整えるとなれば、国際政治や経済を鑑みた、平和的で慎重な取り組みが重要となる。こうした地球規模の問題は、物事を多角的に捉える姿勢とそれを実現するための幅広い知識がなければ、解決には至らない。したがって、文系理系の枠を超えてこれらを持つ人々を育成できるリベラルアーツ教育が、今こそ必要とされているのであり、私自身もその実施に賛成である。
(397字)
簡単な解説
解答に必ず含めなければならないのは、
- なぜリベラルアーツ教育が必要とされているのか(why)
- 自身がリベラルアーツ教育の実施に賛成か、反対か
- 何らかの具体例
の3つです。「リベラルアーツ教育とは何か」という”what”の部分については、必要であれば説明を加えるべきですが、設問そのものは問うていません。
また、具体例についてはどの場面で用いても問題ないのですが、一番無難でわかりやすいのは「リベラルアーツ教育で身につけられるスキルが活きる事例」だと思います。模範解答でもそれを書いています。
より詳細な解説や、ご自身の書いた小論文の添削をご要望の方は、ぜひお気軽に田口塾へお問い合わせください。オンライン指導も可能です。
以上、田口塾の西口でした!