【創作問題】小論文/上智大学総合グローバル学部公募推薦(第7弾)

小論文
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田口塾の西口です。

上智大学 総合グローバル学部の公募推薦を受ける受験生向けに、過去問の傾向に合わせた小論文の問題を作成しました。

小論文は対策材料を集めるのが大変だと思いますので、ぜひご活用下さい。

解説が必要な方、添削をご希望の方はぜひ田口塾へお問い合わせください。

問題

世界各国において、食糧はどのように分配されているか。また、過去約100年間の歴史と向こう約100年間の想定を比較しながら飢餓問題について説明した上で、その比較からわかることを述べなさい。

(60分間、800字)

※実際の入試には課題文も含まれますが、今回は課題文なしの問題となります

模範解答例

[模範解答例]

 現在、世界各国の食糧の配分は大きく偏っており、地球規模の問題の一つである。先進国や一部の国に多量の食糧が集まり、発展途上国などその他の国々が食糧不足になっている。ある研究では、地球上の全ての人類を十分にまかなえるほどの食糧が生産できていると示されているが、現実にはその食糧は平等に分配されていない状態である。

 過去約100年間の歴史を振り返ると、20世紀は人口爆発が起こっていたため、食糧問題は人々の危機意識の対象となっていた。一方で、食料生産の技術が同時に発展してきた。また、二度の世界大戦を経て、人々の食料確保よりも国の強兵を優先する政治体制は多くの国で終わりを迎えた。さらに、グローバル化により食料の輸出入が活発になった。こうした変化により、世界的に見た食料配分の偏りは抜本的には解決されていないものの、全世界で飢餓状態になる事態は防がれたと考えられる。

 しかし、食糧問題の解決に向けた対策を強化しないままさらに100年が経過してしまったら、発展途上国が抱えている飢餓問題は永遠に残ってしまうだろう。まず、人口爆発が今後もさらに進む想定がなされている。加えて、これまでの約100年間との違いは、食糧生産が新技術に頼る割合が圧倒的に大きくなるという点である。化学肥料、遺伝子組み換え、養殖、自然に左右されない食糧生産施設、AIやIoTなどの様々な科学技術が発展してきたことで、今後は科学技術の活用が食糧生産の鍵になると言っても過言ではない。

 ここで起こりうる問題は、発展途上国では食糧生産のための技術を導入することが経済的に難しいことがあるため、技術を十分に活用できる先進国との間の諸格差がさらに拡大してしまうことである。よって、そうした発展途上国であっても人々に食糧が行き渡るような支援を整えることや、経済状況を改善できる国際的な取り組みを継続的に行っていくことが重要だと考えられる。

(796字)

[参考]

https://sangakukan.jst.go.jp/journal/journal_contents/2008/08/articles/0808-03-1/0808-03-1_article.html

より詳細な解説や、ご自身の書いた小論文の添削をご要望の方は、ぜひお気軽に田口塾へお問い合わせください。オンライン指導も可能です。

以上、田口塾の西口でした!

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