モロッコ商人は日本語が話せる!スペイン&モロッコ旅行記(第4話)

日記
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田口塾の西口です。

スペイン&モロッコ旅の続編になります!前話はこちら↓↓

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「商売とは何たるか」を目撃したフェズの市場

続いてはフェズです!

フェズで一番印象に残っていることは、生きるために商売に取り組む人々の姿でした。

まず、ホテルまでタクシーで行ったのですが、ものすごい細い路地をかなりのスピードで駆け抜けて走るんです(笑)運転の腕がすごく良くて、狭くて入り組んだ道でのバック運転も何のそのって感じでした。乗っているこちらがヒヤヒヤしてしまいました。。が、長年こういう土地を運転しているから、慣れたものだったんだろうと思います。

また、フェズの市場は本当に複雑で、ガイドがいないと迷子になるので、私達も現地ガイドについてもらって回りました。すると、行く先々で店員さんが日本語で話しかけてきて、店内でのコミュニケーションはほとんど困らないレベルだったのです。これは驚きました。私達日本人はモロッコのことをあまり知らないのに、モロッコ人は日本語をこんなに話せるのか、と。

彼らは、日本人がお金を持っていること、日本人を接客できればたくさんお金を落としてくれることをよく知っているから、生きる術として日本語を習得しているんですよね。そういう動機で学んでいるからこそ、あそこまでうまくなるんだろうなと思いました。また、ガイドさんもそういうお店からいくらかお金をもらった上で紹介しているんだろうとも思いました。

それから、そうしたお店に入ると、すごく丁寧に接客してくれるんです。

伝統織物のお土産屋さんでは、私達3人とも店内から気に入った布を選んで、それを頭に巻かせてくれ、写真まで撮らせてくれました。アパレル店員よりももっと大げさに、「似合ってるよ!美しい!」と褒めてくれました。彼らはそうすることで、日本人が買ってくれることを知っているからですね。

私達はそれがわかった上で行っているケチケチ貧乏学生だったので(笑)、値段を聞いてすぐに交渉しまくりました。日本人からガツガツ値段交渉に行くことがないのか、店員さんは必死になって、途端に英語で話し始めました。

結局私達は、最初に言われた金額の半額以下でお土産を買ったのですが、最後はかなり不機嫌な顔をされました。。最初あんなに優しくもてなしてくれたのに、何だか悲しくなりましたが、それが「商売」なんだなと肌で感じました。

他の店でも、頼んでもいないのに無料で足のマッサージまでしてくれた美容用品店や、ご丁寧に広い店内の案内をしてくれた絨毯屋さんもありました。結局買わないとわかると渋い顔をされましたが、私達もそれに慣れてきて、どんな顔をされても平気でウィンドウショッピングができるようになりました。

そんな現地の人々の「商売」を体験しつつも、やっぱりアラブの文化は美しかったです。絨毯屋さんでは「リアル魔法の絨毯だ!」と思ったし、活気づいている市場や寺院はディズニーシーのアラビアンコーストよりも圧倒的に砂っぽくて、生々しくて、美しいと感じました。

フェズの市場

フェズから港までのサバイバルゲーム

今回の旅のハイライトの1つとも言えるのが、フェズからスペインへ戻る旅路でした。異国の地で移動をするって大変なことなんだなとわかりました(笑)

まずはフェリーに乗るために、港まで行かなければなりません。

調べた結果、港まで行くバスが出ているという情報があったので、そのバスに乗れるバス停までタクシーで行きました。すると、バス停がなくなっていたかバスの線がなくなっていたかで、そこからは港へ行くバスに乗れないということがわかりました。

たまたま警備員のような人がいたので、港への行き方を聞きました。向こうはフランス語で、こちらはスペイン語でなんとか会話をし、港行きのバスがあるバスターミナルまでタクシーまで行くのが最善であるという結論に達しました。そのフランス語の彼がタクシーを捕まえ、値段交渉までしてくれました。

しかし、バスターミナルに着いて、タクシーから降りてトランクに入れていた荷物を取り出そうとしたら、私達が荷物を取り出す直前に、トランクを開けたままタクシーが走り出してしまったのです!

私達はとっさにトランクにしがみついて、周りにいた人たちもすぐにタクシーに寄ってきて抑えてくれて、1m弱ほど進んだタクシーを止めることができました。

タクシーは私達の荷物を持ち去ろうとしたのか、うっかりミスで走り出してしまったのかわかりませんが、一緒にタクシーを止めてくれた現地女性は前者の可能性が高いと教えてくれました。。あのまま走られていたら、荷物だけでなく命も危なかったです。

それから、バスターミナルで港までのバスに乗ろうとしたら、なんと「今日はもう終わっちゃったからバスないよ」と言われてしまいました。おそらく16時前後だったと思うのですが、終バスがこんなに早いなんて、、と絶望した記憶があります(笑)

さらに問題だったのが、フェリーに乗る時間でした。私以外の2人はスペインの港から北へ向かう長距離バスを予約していて、その時間に間に合うようにフェリーに乗らなければならなかったのです。その時は、あと30分でフェリーに乗っていないといけない時間でした。余裕を持って出てきたはずだったのに、ここまでのタイムロスが激しかったせいでギリギリの戦いになりました。

ただ、そもそも港へ行くバスが絶たれたので、タクシーにやむなく港まで乗せてもらうことにしました。

値段交渉には既に慣れきっていましたが、運転手と一緒にいた係員がとてもうるさくて苦労しました。前払いを要求してきたり、高速に乗るなら追加料金を払えとか言ってきたりして、こちらも焦っていた分かなり揉めました。

ようやく折り合いをつけて、とにかく急いでくれと運転手に頼んで出発しました。反抗的な係員とは違い、運転手は快く急いでくれたのは良かったのですが、高速道路を笑顔で時速150キロ走行されている間は生きた心地がしませんでした(笑)

そうして無事、フェリーの時間に間に合って港に到着することができました。

「定刻」という概念のないフェリー

フェリーに慌てて乗り込むと、わりと大きめのしっかりした客船という感じで、人もたくさん乗っていました。

ギリギリに乗り込んだのですぐに出発するかと思いきや、定刻になっても全く出発する気配がありませんでした。スペインから乗るバスの時間が迫っていたので焦りましたが、出発時刻から30分経っても動きませんでした。

余談ですが、モロッコ通貨のディルハムが余っていて、他の国では使えないし両替もできないので、出発を待つ間にフェリー内のサービスデスクでユーロに替えてもらいました。デスクの女性に頼むと、「ここでは両替はしてないの」と何度か断られましたが、少し不利なレートでも替えたいと頼んだら、彼女は制服とお胸の間からユーロのお札を出してくれました(笑)

そこから「出発の準備をしていますが少し遅れます」的なアナウンスはあるものの、本当に全然動かなくて、結局出発したのは定刻から1時間半ほど後でした。予約したバスの出発時刻はもう過ぎてしまっていました。

通信がないのでバス会社に連絡することもできず、私達にできるのはとにかくバスが待っていてくれることを信じて、フェリーから速く降りて、2人がダッシュでバス停に向かうことだけでした。

そのために、私達はフェリーの降り口だと推測した場所でいち早くスタンバイすることにしました。客室から1階降りたところの、車両を収容しておくようなところだったのですが、その景色はまるでアクション映画のワンシーンのようでした。

私達はフェリーの走る音を聞きながら、この場所でモロッコでの思い出を振り返りつつ、「もう当分アフリカには来たくないね」なんて話していました(笑)

そしてついにフェリーがスペインに到着し、猛ダッシュで降りました。それからまともにバイバイを言う間もなく、すっかり暗くなったスペインの街に駆けていく2人の背中を私は見送りました。それからの2人の安否は、2人がwi-fiを使える地点に到達するまでわからないので、ただ無事を祈るだけでした。

一晩寝たらバルセロナへ戻ろう

私は、モロッコからの船が着いた港町アルヘシラスで1泊した後、バルセロナに戻る予定になっていました。しかしそこでもまたハプニングが、、、

続きは次の記事でお届けします。お楽しみに~!

以上、田口塾の西口でした。

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