歴史学とその重要性|小論文創作問題

小論文
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田口塾の西口です。

大学入試で小論文試験を受ける方向けに、小論文の問題を作成しました。特定の大学や学部に合わせた内容ではありませんが、今回は社会系や歴史系の大学・学部を受ける方には特に参考になるかと思います。

小論文は対策材料を集めるのが大変だと思いますので、ぜひご活用下さい。

解説が必要な方、添削をご希望の方はぜひ田口塾へお問い合わせください。

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問題

設問

以下の資料1、2を読み、歴史学とは何かを簡潔に説明した上で、大学生が歴史学について学ぶことは彼らの将来にとってどのように重要であるかを述べなさい。

(60分、600字以内)

資料1

Wikipedia『歴史学』の「概要」の文章を引用。

資料2

海城中学高等学校ホームページ『歴史学はあらゆる学問を横断し、それを統合する壮大な知の体系 社会(世界史) / 岡部 睦史』の「Q2 担当教科の魅力を教えてください。」回答全文を引用。

模範解答例

 歴史学とは、単に歴史を知るのではなく、学問として、ある特定の方法に則って歴史を研究することである。また、あらゆる学問を横断・統合し、ある時代の社会全体の有り様を洞察する学問である。

 大学生が歴史学について学ぶことは、彼らがその後世の中の課題を解決する際に、役立つと考えられる。というのは、社会貢献を目的として新しい試みを始めようとする時には、先行事例を参考にする。その時、歴史学的な視点に立って先行事例を見られるかどうか、つまり、中立性と幅広い視点をもって過去を捉えることができるかどうかということは、非常に重要である。

 例えば、現在のコロナ禍で孤独を感じる高齢者が増えているという社会問題を解決するために、高齢者でも使用できるSNSの開発を試みるとする。この時、調査すべき過去事例は、単に高齢者向けSNSの先行例だけではない。SNSに限らず高齢者に好まれるテクノロジーの事例、それが人気になった経済的・心理的・社会的背景を調べることは有用である。加えて、こうした情報は何を参照すれば正確かつ多量に得られるのかについても検討する必要がある。

 このように、多角的な視点から適切な方法を用いて捉えられた歴史は、課題解決のための取り組みに役立つ知見となる。よって、今後の社会を支える人材となる大学生は、課題解決力の一部として歴史学を学ぶべきなのである。

(570字)

補足

より詳細な解説や、ご自身の書いた小論文の添削をご要望の方は、ぜひお気軽に田口塾へお問い合わせください。

以上、田口塾の西口でした!

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