映画『英国王のスピーチ』(The King’s Speech)感想と考察

Colin Firth
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田口塾の西口です。

コリン・ファースファンとして、彼の代表作である『英国王のスピーチ』は欠かせませんよね!

有名になった当時、私がまだ15歳くらいだった時に見たのですが、その時はまだこの映画の良さが理解できていなかった気がします。

コリンのファンになってから改めて見直して、素晴らしい作品だなと思いました。いつもの通り、感想や考察を書いていきたいと思います。

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役とコリンのイメージとの一致

コリンが演じる役のイメージと、アルバートのキャラクターが、かなり一致していたなぁと思いました!

真面目でお堅くて、他人に最初からは心を開かない。でも家族に対しては本当に優しく愛していたり、友と認めた人に対する人情深さは人一倍。そんな、いかにも”コリンが演じる典型”というようなキャラクターだったように感じます。

コリンの代表的なドラマ『高慢と偏見』のマークをはじめ、コリンはこういう役が本当にハマりますね。

また個人的には、コリンは苦悩や葛藤などのネガティブな表現をするのがすごく上手だと感じます。うまくいかないけどチャレンジしていく、そういう不器用な役が、不器用なのにかっこいいなぁと思います。

当事者を理解し、尊重するコリン

コリンはゲイの役を何度も演じていることからもわかる通り、マイノリティを理解し、尊重するための態度と知性があると私は感じています。

今回コリンが演じた吃音症を持つ人も、そこを切り取ればマイノリティに属していると言えます。

役者としてマイノリティ当事者を理解したり尊重したりするのは当たり前だと思われるかもしれませんが、実際に尊重していると示すための言動ができるかどうか、役について説明する時に当事者が傷つくかもしれない表現を避けながら話せるかどうかというのは、簡単ではないと思うのです。

まして自身がその当事者でない場合には、想像力を働かせて、思いやりと正しい知識を持って、当事者を守る言葉を選べるようにしなければいけませんよね。

そういう想像力や知性があるコリンだからこそ、今回のような吃音症をはじめとするマイノリティの役が立派に務まるんだろうなぁと思います。

例えばこのインタビューの中でも、インタビュアーが「吃音は精神的な部分に原因があるのか」のいう話に対して「精神面というより、脳の機能の問題なんだ」と話してくれています。

Colin Firth's King in KING'S SPEECH

これは医学知識としても本当にそうだと言われているし、何より吃音が”心が弱いからなってしまう”とか”気の持ちようでなんとかなる”といった誤解をされないための説明なのです。

コリンと繋がりのある豪華な役者陣

コリンと別の作品でも共演している役者さんたちが、たくさん登場しています!

まずライオネル役のジェフリー・ラッシュは、1997年の『恋に落ちたシェイクスピア』でコリンと共演。英国王のスピーチからは13年も前ですが、この映画でもお二人とも存在感抜群で素敵です。ジェフリーはコリンの9歳上なんですね。

アルバート(コリン)の兄役だったガイ・ピアースは、2016年の『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』でF・スコット・フィッツジェラルド役として共演。

チャーチル役のティモシー・スポールは、1985年の『ときめきアムステルダム』(テレビ映画)で共演しているようです。

大教司役のデレク・ジャコビは、1987年『The secret garden』、2005年の『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』で共演。

ライオネルの奥様役だったジェニファー・イーリーは、1995年のコリンの代表的なドラマ『高慢と偏見』で、コリンと結ばれるエリザベス役でしたね!こんなところでまた共演だなんて素敵です!!

アルバートの父役のマイケル・ガンボンは、2017年『キングスマン』でキングスマンのトップの役を演じています。エグジーとのJBの由来のくだりが有名ですね!

また、ちょい役でしたがジェニファーと同じく『高慢と偏見』でコリン氏役だったデイヴィッド・バンバーもいましたね!高慢と偏見のときとほぼ同じキャラクターで笑いました(笑)

他にももしかしたら共演者・共演作があるかもしれませんが、とにかくコリンと多くの役者陣との繋がりが見えてきますね。

しかし、意外にも奥様役のヘレナは今のところこれが最初で最後の共演と思われます。

あと、ハリーポッターファミリーが何気に多いのも気になりますね、、!

以上、田口塾の西口による『英国王のスピーチ』感想と考察でした!

アカデミー賞をはじめ、多くの賞を獲得しているのも納得。他のコリンの作品についてもいくつか書いていますので、ぜひご覧ください〜!

Colin Firth
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コメント

  1. […] 他のキャストについては、キングスマンのリーダーであるアーサーは『英国王のスピーチ』でコリン(ジョージ6世)の父役を演じています。 […]

  2. […] また、2009年に『英国王のスピーチ』でコリンと共演するジェフリー・ラッシュをはじめ、ベン・アフレック、トム・ウィルキンソン、2005年に『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』でコリンと共演するイメルダ・スタウントンなど、豪華俳優が周りを固めています。 […]

  3. […] コリンは2009年に『シングルマン』でゲイ役を演じ、英国アカデミー賞主演男優賞受賞とヴェネツィア国際映画祭男優賞受賞を獲得しています。そして2010年には『英国王のスピーチ』でも主演となり、アカデミー賞主演男優賞など数多くの賞を受賞しました。 […]

  4. […] コリンは2010年『英国王のスピーチ』で国王役、2009年『シングルマン』で恋人を亡くしたゲイ役を務めていて、世間的には”重荷を背負いながら懸命に生きる人”みたいなイメージもあったんじゃないかと思います。 […]

  5. […] コリンをスターたらしめた『高慢と偏見』、それに続く大人気作品『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ、受賞作品である『シングルマン』や『英国王のスピーチ』などなど、コリンは代表作ではたいてい”お堅い”役を演じているんですよね。序盤から鮮やかな笑顔を連発するような役はあまりなくて、後半から徐々に素敵な笑顔が垣間見えてそれが魅力的っていうキャラが多いと思います。 […]