田口塾の西口です。
順天堂大学 スポーツ健康科学部の公募推薦を受ける受験生向けに、過去問の傾向に合わせた小論文の問題を作成しました。
小論文は対策材料を集めるのが大変だと思いますので、ぜひご活用下さい。
解説が必要な方、添削をご希望の方はぜひ田口塾へお問い合わせください。
問題
[設問]
以下のポスターは、公益財団法人日本オリンピック委員会によって作成されたポスターです。これを見て、次の問いに答えなさい。
問1.
このポスターは、誰に対して何を伝えるために作成されたものと考えられるか。60字以内で記述せよ。
問2.
こうしたポスター作成・掲示のような取り組みは、なぜ必要と考えられるか。ポスターおよび問1で回答した内容を踏まえて、あなたの考えを701字~800字で記述しなさい。
ポスター:下記URLの『2017年、2018年』を使用
模範解答
問1.
スポーツを行う人やそれを運営する人に対して、スポーツを行う際に環境への配慮を行うことを呼びかけるために作成された。
(57字)
問2.
スポーツ関係者に対して環境保全を訴える取り組みは、スポーツ活動が人々によって継続的に行われていくために欠かせないと私は考える。スポーツと環境問題は一見すると関連性のないテーマのように思われるかもしれないが、スポーツが自然の力を借りながら行われるという側面がある以上、実際には切っても切り離せない要素なのである。スポーツ関係者が環境保全に取り組むべき理由は、大きく2つ挙げられる。
1点目は、空気汚染や水質汚染などの環境破壊を起こしてしまった場合、プレイヤー自身が安全にスポーツを行えなくなってしまうためである。例えば光化学スモッグ、PM2.5などの空気汚染の中でスポーツ、特に屋外スポーツを行うことは、健康被害のリスクを考慮すると危険である。スポーツを行うには、クリーンな環境下であることは必須条件なのである。
2点目は、スポーツ活動が環境に悪影響を及ぼしてしまうとわかると、周囲の人々や協力者から批判的に見られてしまい、協力を得られなくなるためである。例えばスポーツの大会で使用した会場が、使用後にゴミが散乱しているなどで汚れていた場合、その会場は次回以降に貸してもらえなくなってしまうだろう。そのスポーツや大会に対してのイメージも悪くなってしまい、支持者も減ってしまう。
このように、環境を守ることはスポーツを行う人にとっても支援する人にとっても重要なことであると考えられる。裏を返せば、スポーツを行う人々が環境を大事にしながら活動を行う姿を見せることは、イメージアップに繋がり、支援者を増やすチャンスにもなり得る。たしかに1つ1つの行動は小さいかもしれないが、そうした小さな呼びかけと取り組みを重ねていくことによって、スポーツ関係者がスポーツを継続するための環境保全活動は成り立っていくはずだ。
(751字)
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以上、田口塾の西口でした!