田口塾の西口です。
順天堂大学 スポーツ健康科学部の公募推薦を受ける受験生向けに、過去問の傾向に合わせた小論文の問題を作成しました。
小論文は対策材料を集めるのが大変だと思いますので、ぜひご活用下さい。
解説が必要な方、添削をご希望の方はぜひ田口塾へお問い合わせください。
問題
[設問]
下記の表は、日本の平成29年度における年代別の死因第一位をまとめたものである。これを見て、以下の問いに答えなさい。
問1 下記の表から読み取れる、特に顕著な点を50字以内で記述せよ。
問2 問1で取り上げた内容を踏まえて、日本人が健康を保つために重要だと考えられることを700字以上800字以内で記述せよ。
※連続する数字は2文字を1マスに入れること
[表]
[出典]
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai17/dl/h7.pdf
模範解答例
問1
15歳~39歳の死因第一位は自殺であり、5歳~14歳と40歳~89歳の死因第一位は悪性新生物〈腫瘍〉である。(49字)
問2
日本人が健康を保つために重要なことは、年代別の死因の統計から考察することができる。
まず15歳~39歳の人々の死因として最も多いのは自殺である。よってこの年代の人々にとっては、精神的な健康状態を改善させることが健康管理の一番の近道であると言える。15歳~39歳をさらに学生層と労働者層に二分すると、対策を立てやすいだろう。学生層に対しては、家庭、教員、スクールカウンセラー、習い事などの学校以外のコミュニティといった様々な関係者が、学生から相談を受けられる体制を整えておくことが必要である。労働者層に対しては、各企業が法律で定められた労働基準を守ることに加え、産業医などが従業員のメンタルヘルスを管理できている状態を保つべきである。
次に40歳~89歳の人々の死因として最も多いのは、悪性新生物、つまりガンである。ガンの発症率を下げるためには、日常的な生活習慣を整えることが必須となってくる。しかしここで注意すべきなのは、40代に入ってから生活習慣に気遣い始めるのでは不十分であり、若いうちから健康的な暮らしを継続することが重要であるという点である。よって、人々の生活習慣を乱す要因となるものを、すべての年代を対象とした全国的な政策によって減らせるようにすべきである。例えばタバコについては、タバコにかける税を増やしたり、喫煙できる飲食店を法律で減らしたりすることで、喫煙者を減らすことができる。また、将来的に人間の運動を補助するようなテクノロジーが発展してきた場合には、それに頼りすぎると人間の体力や筋力が衰えてしまうため、利用に規制を設けることが必要になるだろう。
以上から、特に15歳~39歳の人々が精神的な健康を管理できる体制と、すべての年代が健康的な生活習慣を保てるような国の仕組みを整えることが、日本人の健康にとって重要であると私は考える。
(768字)
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以上、田口塾の西口でした!