【創作問題】小論文/順天堂大学スポーツ健康科学部公募推薦(第5弾)

小論文
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田口塾の西口です。

順天堂大学 スポーツ健康科学部の公募推薦を受ける受験生向けに、過去問の傾向に合わせた小論文の問題を作成しました。

小論文は対策材料を集めるのが大変だと思いますので、ぜひご活用下さい。

解説が必要な方、添削をご希望の方はぜひ田口塾へお問い合わせください。

問題

[設問]
以下の課題文は、ロボットスーツ「マッスルアッパー」についての記事の一部である。これを踏まえて、人間の運動を支えるテクノロジーが普及していくことのメリットを述べなさい。加えて、そうしたテクノロジーが普及することのデメリットについて自身の考えを記述しなさい。ただし、ここでは物を持ち上げるロボットに限らず、動作を補助するテクノロジー全般について論じるものとする。
(701字~800字)

[課題文]

30kgの重量物をラクラク肩まで持ち上げ!
人工筋肉でサポートするロボットスーツ「マッスルアッパー」

 東京理科大発のベンチャー企業イノフィスは、装着型ロボット「マッスルアッパー」を開発。2018年10月17~19日に東京ビッグサイトで開催された「Japan Robot Week 2018」で実機を装着してデモンストレーションを行った。

 今回の展示会で出品したマッスルアッパーは、従来シリーズの腰のみを補助する「マッスルスーツシリーズ」に、腕のサポートも加えたモデルで、建設現場をはじめ工場・物流、介護の現場での導入を見込む。

 マッスルアッパーは、同社が独自開発した人工筋肉を計4本採用し、圧縮した空気を使って腰と腕のゴムチューブ製筋肉が連動して動くことで、最大35kg(キロ)の荷重まで補助できる。駆動源は圧縮空気のため、コストがかからず、空気を供給するコンプレッサー用の電源さえあれば、使う場所も選ばない。重量物を吊(つ)るして運ぶクレーンやバランサーを設置することが難しい場所でも、固定ロボットの様にレールや土台の設置工事は不要で、誰でも容易に使用できる。

 特徴としては、人工筋肉の両端を腰・腕の“回転補助軸”に直接取り付けることで、利用者自身が補助力を調整できる。腕の補助は、手袋につながった人工筋肉によってアシストされるため、手の動きが制約されることはない。自由に手が動かせるので、重荷の運搬だけでなく、細かい複雑な作業にも対応する。

 マッスルアッパーの装着方法は、リュックのように背負い、腿パットを前腿部分に置く。腰ベルトは腰の低い位置でバックルで止め、最後にベルトを締めて固定する。慣れれば20秒ほどで装着でき、作業員に手間を取らせることが無く、現場へ導入しやすい。

 同社は、2001年に腰の補助を目的とした外骨格型の動作補助装置「マッスルスーツ」の開発に成功。自立歩行が困難な人でも正しい姿勢で歩くことができる「マッスルスーツ 下半身用(アクティブ歩行器)」、屋外や水場でも使用できる防水モデル「マッスルスーツ スタンダード」、最大補助力35.7kgfを実現したハイパワーモデル「マッスルスーツ Power」、2018年9月に発表された薄型軽量化モデル「マッスルスーツ Edge」を順次ラインアップしてきた。

 展示会で参考出品したマッスルアッパーのスペックは次の通り。最大補助力35.7kgf(キロフォース)、適用身長160~185cm(推奨)、サイズ920×830×310mm(背面部厚み180mm)、重量8100g。

引用:

30kgの重量物をラクラク肩まで持ち上げ!人工筋肉でサポートするロボットスーツ「マッスルアッパー」
イノフィスは腕と腰の動きをサポートするロボットスーツ「マッスルアッパー」を開発した。空気圧式の人工筋肉を搭載し、最大35kg(キロ)の荷重まで補助。建設現場で重量のある物を簡単に高い位置や上下左右に持ち上げることが可能になる。

模範解答

 人間の運動を支えるテクノロジーが普及することのメリットを2つ挙げる。
 第一に、本来であれば大きな力が必要な作業を、より少人数で行うことができるようになる点である。文中にもある通り、工場・物流、介護など「持ち上げる」という作業が必要な現場にロボットを導入していけば、かなり多くの仕事が楽に行えるようになる。特に、医療・介護・福祉などの業界に導入すれば、少子高齢化に伴って需要過多かつ労働者不足になっているという問題の解決にも寄与すると考えられる。
 第二に、年齢を重ねたり障害を負ったりして体を動かすことが不自由になった人々にとっても、より自由な身体運動を実現する助けになるという点である。例えば、ぎっくり腰になってしまった患者に対して腰の動きを補助するようなロボットを装着させることで、それがなければ困難の伴うような日常的な動作がスムーズにできるようになる。
 逆に、人間の運動をサポートする技術が普及することのデメリットとしては、人間がもともと持っている筋力が衰えてしまう危険性があることだと私は考える。つまり、ロボットがいつでも運動を支えてくれるようになれば、自身では力を使う必要がなくなり、筋力が減退してしまう。その結果、ロボットがなければ生活できない身体となってしまい、ロボットを活用するつもりがロボットに依存するような暮らしとなってしまうだろう。そうした状況がさらに進んでしまった場合、万が一ロボットが故障などで動かなくなってしまった際、自分だけでは必要な動きが取れず身の危険にさらされてしまうかもしれない。よって、日々の運動をテクノロジーに頼りすぎることはあってはならない。しかし、動作補助ロボットが普及して、それに伴ってテクノロジーが発展していけば、そのような危険な未来も迎えうるだろう。このことは、運動を支えるテクノロジーが普及することの大きなデメリットと言える。
(789字)

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