【創作問題】小論文/上智大学総合グローバル学部公募推薦(第二弾)

小論文
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田口塾の西口です。

上智大学 総合グローバル学部の公募推薦を受ける受験生向けに、過去問の傾向に合わせた小論文の問題を作成しました。

小論文は対策材料を集めるのが大変だと思いますので、ぜひご活用下さい。

解説が必要な方、添削をご希望の方はぜひ田口塾へお問い合わせください。

問題

以下の文章は、特定非営利活動法人 移住者と連帯するネットワーク(移住連)について言及した論文の一部である。これを読み、移民一世の貧困が問題視されないことによって起こりうる事態がどのようなものであると示唆されているか述べなさい。また、その起こりうる事態に際して必要と考えられる対策はどのようなものであるか、あなたの考えを述べなさい(800字以内)。

※「特定非営利活動法人 移住者と連帯するネットワーク(移住連)」は、日本に暮らす移民・移民ルーツをもつ人びとの権利と尊厳の保障を追求し、誰もが安心して自分らしく生きられると同時に、多様性を豊かさと捉える社会を目指して活動するNGOです。
全国の各地域・領域の団体と個人をつなげ、様々な活動を企画・調整しています。また、海外のNGOとも連携し、国境を超えた視点での移民の権利向上にも努めています。

[課題文]

引用:http://www.tufs.ac.jp/blog/ts/g/cemmer_old/img/pdf/mlmc004001.pdf

模範解答

 移民一世の貧困が問題視されないことによって起こりうる事態とは、移民二世以降が貧困から抜け出せなくなってしまうことであると、筆者は示唆している。文中にも「第二世代での転落」という言葉が言及されている通り、第一世代の貧困によりその子どもたちが十分な教育を受けられないことで、彼ら自身もまた高収入の職に就けず、貧困のループにはまってしまう。

 この事態に陥いる原因として、日本の中での課題が大きく2つ挙げられる。第一に、移民だからこそ抱えうる「言語の壁」という課題である。日本語がわからないことで苦労する移民一世はもちろん、日本語で親とコミュニケーションをとらないまま義務教育に突入する移民二世もまた、幼少期から日本語の中で育った子どもと比較して学力面で困難を抱えやすい。この対策として、移民の子どもたちの日本語学習をサポートする体制を、国全体で作ることが必要だと考える。移民政策の一環として、全国どこからでもサポートが受けられるように、各自治体への教育機関の設置やサポート要員の配置がなされるべきである。

 第二に、筆者も述べているように、移民の貧困に対して国民の危機意識が希薄であるということだ。これは、移民の貧困を明らかにするデータが不足しているだけでなく、移民が移民どうしでコミュニティを作るため、また先述の通り言語の壁があり隣人とコミュニケーションが取れずに孤立してしまうために、実態が外から把握しづらいことにも起因している。よって対策としては、移民とそれ以外の人々が日常的にコミュニケーションを取り、内情や悩みが顕になるような機会を作ることが有効だと私は考える。各自治体や教育機関、NPOなど、発起できる団体はいくつも考えられる。こうしたローカルな取り組みを各地で重ねることで、移民の貧困への危機意識を拡大させつつ、貧困の中で生きる移民に手を差し伸べられることも増えていくだろう。

(792字)

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