田口塾の西口です。
皆さんは、人に相談するの得意ですか?私は苦手です(笑)
それでも何かしらの方法で前に進まなければいけない時がありますよね。そんな時のための、悩みや問題を解決する第一歩としての方法をご紹介したいと思います。
これは私が高校時代からずっとやっていて、受験期も乗り越え、今でも実践している方法です。万人に使えるとは限りませんが、効果を感じていただけたら嬉しいです。
結局、一番の相談相手は自分
他人に相談するのってけっこう怖くないですか?
何言われるかわからないし、嫌われないかなとか心配したりして、ただでさえ悩みを抱えているのにそれを相談しなきゃと思うと逆に悩みが増えますよね。。人に頼るのって、エネルギーが要る。
私は結局、一番の相談相手は自分自身だと思っています。自分に相談する方法はいくつかありますが、今回は実行しやすい2ステップをご紹介します。
ステップ1:自分の思考を記録する
まずは、記録する物を用意しましょう。
紙のノートでもいいし、鍵のかけられるスマホアプリでもいいです。Twitterなどではなく、誰にも見られない物を用意してください。
そして、これから紹介する以下の手順で記録を残していきます。
ポイントは、長くても短くてもいいので、自分の思考を解放して、自由に思うがままに好き勝手に書くことです。人に見られたらまずいようなことまで、自分がその時思ったのであれば書いてしまいましょう。
また、一度書いたことを消さない方がいいです。その時そう思って書いてしまったという事実は消えないので、消したくなってもそのままにしておいてください。その時は後悔しても、後で自分を励ましてくれる可能性があります。
ストレス原因をひたすら書き出す
今ストレスに感じていることをひたすらに書き出してください。
今の状況、感情、嫌いな人への悪口などでも、順番はどうでもいいので全て書き出します。ほんの少しでもストレスの原因になっていると思ったら、書き出す対象になります。
例えば箇条書きで、大きな悩みの原因から「今寒い」とか「髪が伸びてきてうざい」とかそんな小さいことまで、絞り出して書きます。
書き漏らさないよう、ギリギリまで考え出します。もう流石に出ないかな、と思ったら完了です。
ストレスへの感想を書く
そのメモに続けて、その悩みに対して自分がどう思ったか率直に書いていきます。
「意外と大したこと無い」なのか、「人生で一番悩んでいる」なのか、「いつも同じ悩みだな」なのか、なんでも結構です。
羅列したストレス原因に対しての感想を書いてください。
大きな問題はどれか選んで、それについて書く
たくさん書き出したストレス原因の中で、どれが自分にとって特に大きなストレスになっているのかを考えてみます。1つでなくても大丈夫です。
選べたら、それについて、どうしたら解決できそうか、もしくはどう考えたらストレスを感じずにいられそうかを書いてみます。「これならできるかも」と思えるまで、自分の脳内で考えている思考回路を全て書き写してください。
最初はネガティブな思考でも大丈夫です。徐々にポジティブに切り替わっていくまで、ひたすらに思考回路を書き出してみてください。
また、確実に解決するような策でなくても大丈夫です。いくらか楽になるかなとか、ましになるだろうとか、そんなものでもいいです。思いついたことがあれば、自由に書いてください。
自分へのアドバイスを書く
自分なりのアンサーを書ききったら、最後に自分へのアドバイスを書きます。
今の自分に語りかけてもいいし、後に自分が見た時のために書いてもいいです。
他に人に見られたらちょっと恥ずかしい内容でも、自分しか見ないから大丈夫です。
書いた内容を最初から読み返す
書き終えたら、その日書いた内容を全て最初から読み返してみてください。思考がだいぶ整理されるはずです。
ネガティブな感情を漠然と抱えている場合、その内訳が自分の中で整理できていないからこそ苦しいのです。整理できると、何も解決していなくてもスッキリして、前向きに解決できるメンタルになります。
記録した内容を保管しておく
記録した内容は、必ず見返せるように保管してください。これも、他の人に見られないように保管します。
保管する理由については、この後ご説明します。
以上が、自分に相談するための1ステップ目「思考を記録する」でした。
次に、2ステップ目をご紹介します。
ステップ2:過去の思考記録を読む
1ステップ目で記録して保管しておいたものがありますよね。それを溜めていって、「今、自分に相談したい」と思った時に読み返します。
思考を記録しよう、と思った時にも読み返すことになると思います。
過去の悩みから勇気を得る
読んでみると、過去にどんなことに悩んでいたのかがわかるのですが、その悩みの多くは既に解決済みだったり、とっくに忘れていたりします。実際には大したことがなかったと今ならわかるような、当時の不安などもたくさん出てきます。
そういうものを見ると、「なんだ、こんなことに悩んでいたんだ」と思えて、今の自分の悩みもいつか必ずどうにかなるということが感覚的にわかってくるのです。
また、当時を振り返ると「あの時こうしていれば簡単に解決したのに」と思うこともあります。客観的に自分を見て、どうすべきか自然とアンサーが出るのです。
そしてそのアンサーは、今の悩みにも適用できる可能性があります。人の悩み方の傾向というのは、成長しても変わらなかったりしますよね。「あの時こうしておけばよかったのに」→「じゃあ今やろう」というふうに、今の悩みを解決するためのヒントになるかもしれません。
一番説得力があるのは自分自身の言葉
また、記録を読んでいくと、過去に書いた自分へのアドバイスや、問題の解決策が書かれています。
人からのアドバイスがしっくり来なくても、過去の自分から言われると納得せざるを得ないということがあるのです。
自分が大事にしていた考え方を忘れていて、それを思い出せたり。初心に帰れたり。
そうして過去の自分に応援されて、少し前向きな気持ちになることができます。
※後で見返すという背景があるので、記録するときに悩みだけを記録して終わりにするのはおすすめしません。悩みだけが書かれていると、見返したときに暗い気持ちになるだけなのです。。
最後に
以上2ステップが、私がおすすめする自分自身への相談のしかたです。
これをやると、ひとまず心がスッキリします。かのローランド氏もツイートしていた気がしますが、心が後ろ向きのまま誰かに背中を押されると、さらに後退するだけです。
自分の心を整えてスッキリさせて、前向きな気持ちになったら、その時はきっと自分で打開策を見つけられたり、うまく人に頼ったりすることができるでしょう。
最初は少し時間はかかりますが、この作業には時間をかけても全然問題ないと思います。ためらわず、ぜひやってみてください!