映画『ブリジット・ジョーンズの日記』3作品の感想/『高慢と偏見』との関連も解説

Colin Firth
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田口塾の西口です!

これまでさまざまなコリン・ファースの作品について記事を書いてきましたが、今回は『ブリジット・ジョーンズの日記』全3作品について書いてみたいと思います!

※ネタバレを含みます

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『ブリジット・ジョーンズの日記』

あらすじ

第1作目の『ブリジット・ジョーンズの日記』(Bridget Jones’s Diary)では、レネー・ゼルヴィネガー演じるブリジットが、コリン・ファース演じるマーク・ダーシーと出会います。

レネーはもともと、ヒュー・グラント演じる上司のダニエル・クリーヴァーに惹かれていたので、三角関係がどう展開していくかが楽しいロマンスコメディになっています。

『高慢と偏見』のダーシーが登場

マーク・ダーシーは、コリンがスターの座を確立したと言われる『高慢と偏見』というドラマに出てくる「ダーシー氏」をモデルにした人物で、ダーシーという名前も、コリンが演じているという点も全く同じです!

これは、ブリジット・ジョーンズの日記の原作者であり脚本家でもあるヘレン・フィールディングが高慢と偏見のダーシーを気に入り、そのまま自身の作品の登場人物として描いたためです。

両ダーシーは性格もかなり似ているので、高慢と偏見を見た方であればさらに楽しめる内容になっています。もちろんブリジット・ジョーンズの日記の後に高慢と偏見を見ても楽しいと思います。

ストーリーもキャラクターも最高!

個人的に好きだなと思ったのは、『高慢と偏見』のストーリー構造とほとんど同じような展開を辿るというところです!

ブリジットからするとマークの最初の印象は最悪だったけど、中盤でマークに告白され、最後にマークの悪評の誤解が解けて結ばれる、という筋書き。

高慢と偏見でいうリジーとダーシーと、同じですよね!

一方で、ダニエルはウィッカムとほぼ同じポジションで、同じようなキャラクターでいるところも良いなと思いました。

また、エンディングの街中キスのシーンはもう何回でも見られますね…!弁護士というお堅いマークが、ユーモアたっぷりの言動でハッピーエンドを迎えさせるの、本当に最高です。

そのシーンのBGMである『Ain’t No Mountain High Enough』、ダウンロードして頻繁に聴いています。

『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』

あらすじ

第2作目『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(Bridget Jones: The Edge of Reason)は、第1作目で付き合うことになったブリジットとマークが、いろんな困難に直面する物語です。

第1作目で出てきたヒューもご健在ですし、さらにマークのアシスタント女性レベッカも加わって、最後ブリジットとマークはどうなってしまうのか!?必見です。

冒頭の甘い甘いラブラブシーン

ブリジットとマークの日常のラブラブが見られるシーンからスタートするのですが、そのラブラブがもう激甘です!!

朝、互いの職場に向かって分かれた後すぐに、ブリジットがうきうきしながらマークにメッセージを打つのですが、後ろからそれを見ていて追ってくるときのマークといったらもう…!!!♡

発狂しちゃいます。

『高慢と偏見』っぽさがすごい!

2作目も、『高慢と偏見』から引き継いでいる部分がしっかりとあるんですよね。

それは、マークがブリジットを助ける一連の活躍によって、2人はよりを戻すというところ!

ブリジットを刑務所から助けるためにマークは奔走し、救出を成功させたのに、そのことをブリジットに伝えないんです。ブリジットは周囲から聞いてやっと知って、マークの愛に気付くんですね。

高慢と偏見でも、ダーシーが問題解決のためにリジーの妹を頑張って探しに行って、でもリジーには直接伝えず、周囲から伝わってリジーの心が動きます。これと同じ流れを辿っているんです。

大切な人のために精一杯動いて問題解決できるところも、俺がやってあげたんだって直接言わないところも、最高にかっこいいですね!!

『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』

あらすじ

第3作目『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』(Bridget Jones’s Baby)は、2作目の終わりからマークと結婚せずに別れてしまい、まさかの独り身ブリジットからスタート。

マークと再会して一夜を過ごし、同時期に出会ったジャック・クワントとも一夜を過ごします。その後ブリジットは妊娠しますが、果たしてどっちの子どもなのか!?という話です。

ダニエルに代わりジャックが仲間入り

ダニエルは映画冒頭で事故死している(後に、実は生きていたとわかる笑)のですが、これまでのダニエルのポジションに、パトリック・デンプシー演じるジャックが加わっています。

ブリジット、マーク、プラスもう1人で三角関係を作ることには変わりないのですね。

1,2作目のダニエルと3作目のジャックは、どちらも軽率キャラ(笑)ではありますが、違うパーソナリティなので、新たな三角関係が楽しめました。

マークの魅力が絶頂に達する

ジャックと対比させられることで、マークの良さが際立つんですよね。

それが一番顕著なのが、ブリジットの出産前のシーン。

ジャックはその前に、もし自分の子じゃなかったらどうするかと聞かれ「それは(愛せるかどうかは)話が変わってくるなぁ」と答えています。

それに対しマークは、

“Then I’ll love him anyway. Just as I love you. Just the way you were, the way you are, the way you always will be.”

「それでもとにかく彼を愛するよ。君のことを愛しているのと同じように。過去の君も、今の君も、未来の君も全部ありのままに愛しているのと同じようにね」

と答えているんです!!

しかもこのセリフ、1作目の

“I like you. Very much. Just as you are.”

「君がとても好きだ。ありのままの君が好きだ」

というあの最初の告白シーンに重ねているのです!

ブリジットのありのままが好きっていう想いは変わらず、だけど1作目の時よりも愛が圧倒的に深くなっているのがすごくわかりますよね。

ここまで山あり谷ありを経てきた2人の物語は、ここで本当にゴールを迎えるんだなぁと、感慨深いなと思いました。

まとめ

以上が、『ブリジットジョーンズの日記』3作品の感想や、『高慢と偏見』との関連性についてでした。

全体を通して、いろんなメディアで語られていることですが、やっぱりテキサスアクセントのレネーが完璧にイギリス人女性を演じられているところは本当にすごいなと思います。

同じ英語でも、方言の違いみたいなもので、アクセントが全然違うんですよね。

レネーはイギリス人を演じる準備を始めてから、撮影が終わるまではずっとブリティッシュアクセントでしゃべっていたそうです。

コリンがどこかのインタビューで、撮影が終わった後のレネーのテキサスアクセントに驚いたと語っていました!

なぜブリジットの役にわざわざアメリカ人のレネーを採用したのかについては議論があったようですが、結果としてレネーで本当によかったですよね(^^)

以上、田口塾の西口でした!

Colin Firth
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